当会について

どの命も尊い命…救いたい命たち…代表挨拶

皆様、しあわせの種たちのHPにお越しいただき有難うございます。

私が岡山県動物愛護センターの登録ボランティアとして活動を始めた2014年当時は週2回殺処分機が稼働し、沢山の罪なき犬猫の命が奪われていました。

この現状を何とか変えていかなくてはならないとの一心で、行政との話し合いを重ねながらのレスキュー活動を続けてきましたが、個人での活動に限界を感じ、2016年にNPO法人を立ち上げ仲間を募って活動の幅を広げてきました。

現在では行政による譲渡事業も進み、譲渡数は全国でもトップレベルになりました。

しかし、攻撃性などの問題行動がある犬や人馴れしていない野犬に関しては「譲渡不適正」として殺処分の対象となります。今は「処分機による処分(CO2(二酸化炭素)での窒息死)」ではなく「注射による安楽死」と処分方法は異なりますが、尊い罪なき命が「処分」されることに違いはありません。


2013年12月、初めてセンターに足を踏み入れた時の衝撃は忘れられません。

全ての犬舎は満杯で、犬たちの一斉に吠える声は「ここから出して!助けて!」と私に向かって叫んでいるように聞こえ、思わず目や耳を塞ぎたくなるような恐怖を感じました。

逆に、明日は処分になるという大部屋の犬たちは、静かに重なり合ってビクとも動かず、自分たちの運命を悟っているように見えました。

岡山県動物愛護センターでの実態を目の当たりにし、殺処分の現実を目の前にしながら何もできない自分自身。

自分の無力さと、行政に対してなのか全ての人間に対してなのか、そして税金で行われている殺処分は自分自身がそれに加担しているのと同じだというような「怒り」が生まれ、言い表すことができないような感情が湧き上がってきました。

私にできることは微力でしかないかもしれない。でも、小さなことでも行動すれば無力ではない、微力にはなれる!と思い、2014年2月から個人でボランティアとして活動を始めることにしました。

しかし、現実の壁は思ったより高く、厳しいものでした。

センターに通い、複数の野犬のうち一番身体が大きく扱いにくそうな子の人馴れトレーニングをしました。

何とかその子を引き出した後、他の野犬たちの引出しも考えていたところ犬舎が満杯になったとの理由から、その他の野犬たちが一斉に処分されてしまったこともありました。

1頭をレスキューしても他の全ての命を助けることはできない。

命の期限をつけられ、死を待つしかない子たち。

ボロボロの首輪とハーネスを付けたおとなしく小さなシニア犬、収容期限が1日過ぎたという理由で、猶予を与えられず安楽死させられた子もいます。

その時のその子の顔、目、姿を私は一生忘れることはないでしょう。

助けることのできなかった命たち…

重い重い十字架を背負いながらの活動に、何度も何度も心が折れそうになりました。


このままではダメだ。同じ志を持つ仲間たちを募ろう!

一人一人は微力でも、微力が集まれば大きな力にもなれる!

絶対にここにいる全ての命を守れる団体を作ろう!

そうして2016年7月、しあわせの種たちの設立に至り、2023年5月に認定NPO法人に認定されました。


現在、岡山県動物愛護センターは譲渡事業に積極的に取り組み、どの命も助けたいと尽力されています。全国でもトップクラスの素晴らしいセンターだと誇りに思っています。

しかし、この「犬猫殺処分」という社会問題は、行政だけでも民間だけでも解決できる問題ではありません。

行政、地域、地域企業と協力体制を整え、国・地方自治体の取り組みと、ボランティアや愛護団体、社会貢献として動物殺処分問題を掲げる企業の取り組みとの協働をもって社会課題の解決に繋げていくことが必須と考えています。


もし、今、皆様が、不幸な境遇に置かれた犬や猫たちの為に何かできないかと思われていたら、先ずは、自分にできることは何かを考え、行動して下さい。

何もできないことなどないんです。

自分にできることは必ずあります。

誰かに伝えることでもいいんです。

その小さな一歩の行動が大きな力に繋がるのです。

私たちの未来が優しく希望に満ちたものになるように、一人一人が自分の出来ることで他の為に微力を惜しまぬことを願い、私もできる限りでこれからも頑張ってまいりたいと思います。

全ての命たちが愛され尊ばれ、しあわせの笑顔が花咲く世界になりますように…


理事長 濱田一江


私が初めて書いたブログ記事


<設 立 趣 旨>
犬や猫等の愛玩動物は、人の心に癒しと安らぎを与え心身の健康に良い影響を与えてくれる存在です。わが国においても、2061万頭を超える犬や猫が飼われています。(平成25年度推計)しかし、その一方で、1年間に17万6千頭の犬や猫が自治体の保健所や動物愛護センター等に引取られ12万8千頭が殺処分されているのが現状です。自治体等においても、なるべく殺処分をしなくても済むよう返還や譲渡に力を注いではいるものの、その予算や収容力人員等の確保には限界があります。私は、そのような殺処分される愛玩動物を減らすことを目的とし、平成26年2月から個人ボランティアとしての活動を開始しました。以来、殺処分になるはずの動物を引取って人に馴れさせると同時に、里親となってくれる飼い主を探し結びつけるという活動を行ってきました。今般、これまで行ってきた動物保護の活動を、より安定的かつ効率的に行う事ができるよう、NPO法に基づく法人格を取得することとし、特定非営利活動法人「しあわせの種たち」を設立することにいたしました。私たちは、NPO法人となった後も、愛玩動物を中心とした動物の生命を尊重し、動物愛護精神の普及及びモラルの向上を図るとともに、動物と飼い主を結びつけるという活動をすることによって、人びとと動物が健やかに共存できる環境づくりに貢献して参ります。
特定非営利活動法人 しあわせの種たち   設立代表者 濱田 一江

組織概要
名  称 特定非営利活動法人 しあわせの種たち

目  的 この法人は、愛玩動物を中心とした動物の生命を尊重し、動物愛護精神の普及及びモラルの向上を図り、もって動物の殺処分、虐待、遺棄等の減少に努め、人と動物とが共存できる地域環境の保全に寄与することを目的とする。

設立年月日  平成28年(西暦2016年)7月1日

令和5年(西暦2023年)5月16日に岡山市より認定NPO法人として認定

令和7年(西暦2025年)5月16日に第二種動物取扱業登録

Mail:shiawasenotanetachi@gmail.com

理 事 長  濱田 一江 株式会社濱田 代表取締役(岡山県動物愛護推進員)

副理事長   轟木 絵理 

       延堂 美緒キュート・ペットシッティング 代表しっぽいち実行委員

理  事   田中 朱里

                 八束 公美

監  査 逵 由美株式会社ビバーチェ 代表取締役

私たち「特定非営利活動法人しあわせの種たち」は、2023年5月16日に岡山市から認定を受け認定NPO法人となりました。

これもひとえに皆様の暖かいご支援のおかげと心より感謝しております。 

2019年10月27日に岡山県動物愛護フェスティバルが開催され、私たちNPO法人しあわせの種たちが岡山県動物愛護センターから感謝状を贈呈していただきました。


2018年9月1日に滝川クリステルさんが代表を務める「一般財団法人 クリステル・ヴィ・アンサンブル」フォスターアカデミー第29回講師として理事長の濱田が登壇しました。


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